信頼性と使いやすさを考慮した太陽エネルギー業界向けの設計
概要
ClimaVue™40は、IEC 61724-1に準拠した太陽光発電所の運転監視と太陽光資源評価用に設計された複合気象センサです。Campbell Scientificは、高精度で信頼性の高い機器を開発することで知られていますが、同時に操作のしやすさと全体的な運用コストが重要であることも認識しています。ClimaVue 40は、これ以上のものを提供します。IEC 61724-1 (2021)に準拠したClimaVue 40は、気温、気圧、降水量、相対湿度、風向、風速、蒸気圧、傾斜、落雷、落雷平均距離を測定します。
続きを読む利点と特徴
- Campbell Scientific SunScoutおよびRS-485 Modbus経由の既存のSCADA（Supervisory Control and Data Acquisition）システムと互換性があります。
- コネクタケーブルとセンサ内蔵レベリングにより設置が容易
- 遮光シールドなしで高精度の気温測定が可能
- 二重の降水カウンターにより降水量の測定範囲が拡大され、ゲリラ豪雨などの極端な事象をより詳細に捉える
- 設定、特別なソフトウェア、特別なケーブルは不要
- 紛らわしいセンサの選択は不要
- 素早く簡単に設置できるコンパクトなデザイン
- 1台で複数項目を計測することにより1項目あたりのコストを削減
- 傾斜センサーを内蔵し、センサーを長期間水平に保つことが可能
- 取り外し可能なケーブルにより、現場での交換や保守が容易
- アメリカで設計、製造
イメージ
詳細
センサ
すべてのセンサーが1つの小型ユニットに統合されているため、設置にかかる労力は最小限で済みます。磨耗や汚損によるエラーを防ぐ堅牢で可動部のない設計のClimaVue 40は長期にわたる遠隔地に設置するのに理想的です。
風速計
雨量計の下の空間はClimaVue 40が風速を測定する場所です。互いに直角に配置されたトランスデューサーから発せられた超音波信号は、多孔質焼結ガラス板で跳ね返り、反対側のセンサーに戻ります。音速は風の影響を受け、送信機から受信機まで音が伝わる時間の差を測定することで風速を算出します。
温度センサ
ClimaVue 50と同様にClimaVue 40の温度測定は、風速計の中央にある4つの音波トランスデューサの中央から小さな温度センサ（サーミスタ）を内蔵した小さなステンレス針が伸びている部分で行われます。
温度センサはセンサ本体によって直射日光から保護され、温度センサ部を空気が自由に流れるようになっています。このように取り付けられた温度センサ（自然通風シールドも含む）は、取り付け構造により日射による温度測定に偏りを示す場合があります。エネルギーバランス方程式を用いて、風速と日射に基づいてこの偏りの補正を計算することが可能です。この補正は、ClimaVue 40をCampbell Scientificのデータロガーで使用する場合、またはこのセンサがSunScoutなどの標準システムに含まれている場合に適用できます。
相対湿度センサ
ClimaVue 40の相対湿度センサは、音波トランスデューサーの近くにある円形のテフロン™スクリーンの裏側にあります。テフロンスクリーンは液体の水やほこりからセンサを保護する一方で、水蒸気がセンサを自由に通過できるようにします。ClimaVue 40は相対湿度と温度を測定し、蒸気圧を計算します。
ドリップカウンター・レインゲージ（雨量計）
ClimaVue 40には、直径9.31cm（3.67インチ）の集雨漏斗が付属しています。漏斗内のスプリングがフィルターとして機能し、大きな粒子を防ぐと同時に、水が逆流しないよう十分な流量を確保します。漏斗で集められた雨は、精密なフレア穴を通って漏斗の外に出ます。落下する水滴は、2本の金ピンの間のギャップを一瞬埋め、電気パルスを発生させ、その信号をデータロガーで読み取ります。
ドリップカウンターを通過した後、水滴は二次降水測定のために転倒スプーンリザーバに着地します。この二次測定方法により、測定範囲が拡大され、最大1,500mm/hrの極端な降雨現象を捉えることができます。
傾斜センサ
ClimaVue 40には傾斜センサも装備されています。傾斜センサデータの主な用途は、ClimaVue 40 が常に水平であることを確認することです。Campbell Scientificでは、ClimaVue 40が水平であることを確認するために、XとYの傾斜データを定期的にチェックすることを推奨しています。傾いた場合は、現場に戻って再度水平にしてください。水平が3度ずれると、雨や日射の測定に誤差が生じることがあります。このセンサの測定値を使用して設置中に機器を水平にすることもできますが、風速計プレートの底にある小さな気泡水準器を使用する方が視覚的に確認することが出来るため簡単です。
仕様
| 計測間隔 | 1秒 |
| 供給電圧 | 3.6 から 15.0 Vdc |
| 動作温度範囲 | -50° から +60°C |
| 12 Vdc での標準電流消費量 | 1 mA |
| 通信 | RS-485 Modbus |
| コネクタ | M12 5ピン |
| コンプライアンス |
|
| 適合規格 |
|
| 計測項目 | 気温、気圧、雷の平均距離、落雷回数、降水量、相対湿度、日射量、傾斜、風向、風速 |
雨量 |
|
| 計測範囲 | 0 から 1,500 mm/h |
| 分解能 | 0.017 mm |
| 正確度 | 計測値の±5% (0 から 1,000 mm/hの間) |
蒸気圧 |
|
| 計測範囲 | 0 から 47 kPa |
| 分解能 | 0.01 kPa |
| 正確度 | 温度と湿度により異なる |
気温 |
|
| 計測範囲 | -50° から +60°C |
| 分解能 | 0.1°C |
| センサ正確度 | ±0.2°C ＠ 25°C |
| 計測正確度 | ±1°C -20° から +50°Cの間 |
湿度センサ温度 |
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| 計測範囲 | -40° から +50°C |
| 分解能 | 0.1°C |
| 正確度 | ±1°C |
気圧 |
|
| 計測範囲 | 1 から 120 kPa |
| 分解能 | 0.01 kPa |
| 正確度 | ±0.05 kPa ＠ 25°C |
| 平衡化 | < 10 ms |
| ドリフト | < 0.1 kPa/年 一般 |
水平方向の風速 |
|
| 計測範囲 | 0 から 60 m/s |
| 分解能 | 0.01 m/s |
| 正確度 | 計測値の0.3 m/s または 3% どちらか大きい方 |
突風 |
|
| 計測範囲 | 0 から 60 m/s |
| 分解能 | 0.01 m/s |
| 正確度 | 計測値の0.3 m/s または 3% どちらか大きい方 |
風向 |
|
| 計測範囲 | 0° から 359° |
| 分解能 | 1° |
| 正確度 | ±5° |
傾斜 |
|
| 計測範囲 | 0° から 180° |
| 分解能 | 0.1° |
| 正確度 | ±1° |
落雷回数 |
|
| 計測範囲 | 0 から 65,535 回 |
| 分解能 | 1 回 |
| 正確度 | 検出率> 25% 10 km未満時 (距離に依存) |
落雷平均距離 |
|
| 計測範囲 | 0 から 40 km |
| 分解能 | 3 km |
| 正確度 | 変動 |
互換性
注意： 以下は代表的な互換性情報を示しています。互換性のある製品や互換性のない製品をすべて網羅したリストではありません。
その他
| 製品 | 互換性 | 注意 |
|---|---|---|
| SunScout |
動画とチュートリアル
ダウンロード
ClimaVue 40 Program Examples v.1 (4 KB) 26-11-2024
Two example programs are included that read the ClimaVue 40 data using a CR1000X data logger and the Modbus RTU protocol over half-duplex RS-485. One program reads the measurements and the big endian data values. The other program toggles the baud rate.
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