アルプスの自然災害研究組織 ALPUG は、スイス、ベルナーオーバーラントのインナーキルヒェン近くのグリムゼル峠に監視システムを設置しました。夏には観光客で賑わうこの峠道は、落石の危険がある経路上にあります。この場所は、約 200 メートルの高さの 2 枚の巨大な垂直の岩板で構成されており、その背後には広がる亀裂があります。亀裂は 1 日あたり最大 1 ミリメートルの速度で開いており、すでに幅は 3 メートルを超えています。岩の動きを監視するために、2 台の Campbell Scientific データ ロガーが無線モデムで幹線道路の信号機に接続されています。亀裂の開きが大幅に増加したり、制御ワイヤが破損したりすると、1 秒以内に信号機にアラームが送信されます。落石が幹線道路に当たるまでには 30 秒かかると推定されているため、これにより信号機が危険区域への通行を阻止できます。