ALERT プロトコルを使用するネットワークは、洪水の可能性を示すデータにすぐにアクセスできるように設計されています。ALERT ステーションは通常、時間指定およびイベント ベースで水文データと気象データを取得して送信するように設定されています。多くのユーザーが気づいていないのは、ALERT ステーションの運用に使用される Campbell Scientific データ ロガーには十分な余裕があり、その機能を活用してさまざまなサービスを実行できるということです。
コロラド州ダグラス郡は、デンバーの都市排水洪水制御地区 (UDFCD) と連携して、大規模な ALERT ネットワークを運用し、潜在的な洪水状況を監視します。2008 年に、同郡は次に設置する ALERT サイトに、川や道路の状況を監視するカメラと、公共事業部の冬季メンテナンスを支援する道路温度センサーも設置することを決定しました。これにより、ステーションは道路気象情報システム (RWIS) の機能を備えることになります。
この課題を解決するために、コロラド州フォート コリンズの Water & Earth Technologies 社は Campbell Scientific 社と協力し、多目的システムとして新しいサイトを設計、構築しました。新しいシステムにはさまざまな機能があります。
ALERT ステーションの中核にある Campbell Scientific CR1000 測定および制御データロガーは、RF500M 無線モデムに指示して、ALERT プロトコルを使用して降水量、水位、風速と突風、風向、およびバッテリー電圧をデンバーの UDFCD 基地局に送信するようにプログラムされていました。
通常の洪水警報の役割に加えて、CR1000 はウェブ サーバーとして機能し、携帯電話通信を使用して、降水量、風速、突風、風向、水位、水、空気、路面温度のデータとともに、川のほぼリアルタイムの画像を提供します。橋脚の 1 つには、カメラから見えるようにスタッフ ゲージが描かれており、これを使用して水位センサーの性能を確認できます。公共サービスとして、CR1000 は、インターネット通信機能を使用して、現在のデータとカメラ画像を Weather Underground ( wwww.wunderground.com ) に送信するようにも構成されています。
この気象ステーションは AC 電源にアクセスできませんが、太陽光発電のみに頼ることができます。CR1000 のプログラム機能により、夜間にカメラをオフにしたり、必要のないときに電力を消費するセンサーの電源を切るなどの省電力技術を利用できるようになりました。
Campbell Scientific のデータ ロガーは、ALERT システムの優れた基盤です。さらに、拡大するニーズや興味深い課題に対応できる柔軟性を備えており、すべての潜在的な利害関係者のニーズを満たすことができます。